一川防衛相の進退は…強気の姿勢を鮮明に
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一連の言動を野党側が問題視している一川防衛相。進退問題が焦点となっていますが、一川防衛相は今日も辞任する考えがないことを強調し、強気の姿勢を鮮明にしています。
5日の衆院予算委員会での一幕。
公明党・遠山清彦議員「潔く責任をとって辞任することだと思うが、辞任する気はないですか?」
一川防衛相「責任を持って、謙虚な気持ちで最大限努力させていただきたい」
不適切発言をした前沖縄防衛局長に対する監督責任で、進退を巡り厳しく追及された一川防衛相。でも、これで予定された質問は終了。しかし、部屋を出ようとする一川防衛相に共産党・佐々木憲昭議員が更に追求します。
佐々木議員「最初に、一川防衛大臣の問題についてでありますが」
意表をつかれた一川防衛相は思わず足を止め、驚いた表情でくるりと振り返ってしまいました。
そして6日朝、再び進退問題について記者団から質問を受けた一川防衛相。
一川防衛相「私自身は防衛大臣としての本来の責任を問われるようなことは自分自身致命的なものは私はないと思っています」
致命的な問題はない、とキッパリ。
でも、野党側は態度を一貫。
石原幹事長「一川大臣、沖縄の問題を解決する能力はないし、適材適所と言い張るのならばこの9日に問責をしっかりと出させていただいて」
野党側が問題視しているのは、一川防衛相の一連の言動です。
ブータン国王夫妻歓迎の宮中行事を欠席。
前沖縄防衛局長の不適切発言。
そして、1日の復興特別委員会では…
自民党・佐藤正久議員「95年の米軍による少女暴行事件、これご存じですか?中身を」
一川防衛相「中身って言われても…その正確な中身を詳細には私は、知ってはおりませんけども…はい」
さらに、沖縄での一川防衛相と仲井真弘多知事の会談の中、カメラはこんな発言もとらえていました。
一川防衛相「今回のこの発言のことで大変大きなまたお荷物を背負うことになりましたけど」
ん?お荷物!?
ところでこの一川防衛相、どんな人かご存じですか?
記者から「大臣に選ばれるのはうれしい?」と尋ねられ「そりゃうれしいもんですよ」と答える一川防衛相。
今年9月、防衛相への就任が決まった直後の事です。衣装を身にまとい…さぁ、いよいよ官邸へ!そこに秘書が一言。
秘書「あれ?バッジとかつけないんですか」
一川防衛相「あっ…」
そんな一川防衛相は、民主党内では小沢元代表のグループに所属しています。さらに防衛相への就任を後押しした1人は輿石幹事長だということです。
9月2日には一川防衛相がこう話していました。
一川防衛相「入閣は輿石幹事長の判断が割と大きかったかなという感じはしますよね。例えば、参議院から防衛担当の人物誰を送り込むかっていう面では。そこで私を推薦していただいたのだろうと思います」
その輿石幹事長、一川防衛相の進退については
輿石幹事長「辞める必要はないと思います」
どうやら辞任は必要なしとの立場のようです。
一方、野田首相はというと、5日の衆院予算委員会で自民党・稲田朋美議員の「総理は一川防衛大臣を更迭しないで、そして一川防衛大臣を守るおつもりですか」との質問に対して
野田首相「大変沖縄の皆様の感情を傷つけた、これは本当に申し訳ない気持ちで一杯ですが、そのことも踏まえて一川大臣におかれましてはこれまで以上に襟を正して職責を果たしていただきたい」
と、更迭はしない考えです。