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前原氏、八ッ場ダム建設再開を事実上容認

2011年12月23日 19:06
前原氏、八ッ場ダム建設再開を事実上容認

 来年度予算案をめぐり、政府・民主党は23日午後に幹部会合を開き、八ッ場(やんば)ダム(群馬・長野原町)建設再開の方針を確認した。民主党・前原政調会長は、建設再開に反対したものの、最終的に政府の判断に委ねることになった。

 会合で前原氏は、八ッ場ダムについてマニフェストで建設中止を掲げてきたことや党内に根強い反対論があることなどから、再開に強く反対した。しかし、結局、建設再開については政府の判断に委ね、建設再開を事実上容認した。

 前原氏は「国交省予算については、閣議決定が認められないという話をしたが、政府・民主3役会議が政策の最高意思決定機関ですので、最終的に政府に判断を委ねるということで、極めて残念です」と述べた。また、「野田政権を支えることに変わりはない」と述べ、辞任は否定した。

 民主党マニフェストの象徴の一つだった八ッ場ダム問題だが、「マニフェスト違反だ」という批判の声も出ることになりそうだ。