沖縄防衛局長「迷惑をかけ反省」選挙介入か
アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題に関連し、共産党・赤嶺議員は先月31日の衆議院予算委員会で、防衛省の沖縄防衛局が選挙への介入を行ったのではないかと指摘した。沖縄防衛局の局長は「多くの方々にご迷惑やご心配をかけたことを反省している」と述べた。
赤嶺議員によると、沖縄防衛局の総務部は先月初め、防衛局内の各部署の担当者にメールを送り、宜野湾市内に選挙権がある親族を持つ職員を報告するよう求めたという。さらにこの職員らを対象とした真部朗局長の講義への参加を指示していた。
宜野湾市では今月12日に市長選挙が行われる予定で、赤嶺議員は「国家権力による選挙への介入ではないか」と追及した。
この問題で、田中防衛相は、事実関係を調査するため、防衛省の職員2人を沖縄県に派遣した。
真部局長は先月31日夜、報道陣に対し、「調査中なので何も言えない」としながらも、「結果的に多くの方々にご迷惑やご心配をかけたことを反省している」と述べた。
防衛省の調査結果については、1日の衆議院予算委員会の理事会に報告されることになっている。