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普天間基地、固定化しないよう全力~首相

2012年2月6日 12:50
普天間基地、固定化しないよう全力~首相

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題で、日米両政府が、沖縄県に駐留するアメリカ海兵隊の海外移転を先行させることを検討していることに対し、野田首相は、6日の参議院予算委員会で、普天間基地が固定化されないよう「政府として全力で進めていく」と強調した。

 日本政府はこれまで、普天間基地の移設と海兵隊の移転は「セットだ」と説明してきた。しかし、海兵隊の移転だけが先に進むことになれば、基地移設が置き去りにされ、普天間基地が「固定化するのではないか」との懸念の声が上がっている。

 6日の参院予算委員会で、自民党・林芳正議員は「総理、政府全体として、普天間固定化は絶対にさせないと、ここで言明してください」とただした。

 これに対し、野田首相は「今、ご指摘のあった、普天間の固定化につながるのではないかというご懸念があるということは承知をしていますので、そういうことのないように、政府として全力で協議を進めていきたいというふうに思います」と述べ、普天間基地の固定化がないように、今後、アメリカ側と協議していく考えを示した。

 一方、田中防衛相は、体調不良を理由に秘書官を6日付で交代させ、後任には北沢元防衛相の秘書官を充てた。国会開会中に秘書官が交代し、前任者が復帰するのは極めて異例。