衆院予算委で「省庁別審査」始まる 省庁ごとに政策チェック
国会では、衆議院予算委員会で5日から新たな取り組みとなる新年度予算案を各省庁ごとに政策をチェックする「省庁別審査」が行われています。中継です。
野党側は政策チェックを通じて政府案の無駄を浮き彫りにして、その代わりに自分たちが主張する政策の実現を求める狙いです。
衆議院予算委員会では、各省庁を6グループに分けて3日間かけて予算案を政策ごとにチェックします。
立憲民主党の馬淵議員は、物価高対策で実施している3万円の給付金について、支給する際の事務費に無駄があると追及しました。
立憲民主党・馬淵澄夫議員「400億円に及ぶ事務費、これ相当程度削減できるはずですよ。私は半分近くになるんじゃないかと思いますよ。昨日の質疑でもありました高額療養費制度、これ200億すぐに捻出できますよ」
赤沢経済再生相「ご指摘の給付事務の効率化、事務費の低廉化含め、給付金等の施策を迅速かつ効果的に執行していけるよう、万全の対応を図ってまいりたいというふうに思います」
馬淵議員は削減した予算で、「高額療養費制度」の自己負担引き上げを撤回する財源を捻出できると主張しました。
ある立憲幹部は、「少数与党だからこそ起きた変化」、別の幹部は「とにかく無駄削減を行う」としています。
野党としても裏付けとなる財源をセットで予算修正を迫る事で、責任政党だとアピールしていきたい考えです。