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自民、2閣僚辞任なしに明日の本会議応じず

2012年4月23日 17:32
自民、2閣僚辞任なしに明日の本会議応じず

 民主党・城島国対委員長が23日午前、自民党・岸田国対委員長と会談し、消費税増税法案などを審議する特別委員会を24日に設置することについて、改めて協力を求めた。しかし、岸田委員長は、問責決議を受けた2人の閣僚が辞任しなければ審議には応じられないとしており、話し合いはついていない。

 会談で城島委員長は「24日に衆院本会議を開き、消費税増税法案などを審議する特別委員会を設置したい」との考えを伝えた。岸田委員長はこれに対し、「前田国交相と田中防衛相の辞任がないのであれば、原則として内閣は連帯責任だから、審議に応じるのは難しい」として拒否する考えを伝えた。

 城島委員長「(Q自民党は問責閣僚の交代を求めているが)それははっきりと私から『あり得ない』と申し上げました。そういう中で、何とか前向きに考えていただけないかということです。引き続き協議をしていきたい」

 野田首相は2人の閣僚を続投させる方針で、民主党は、仮に自民党が24日の本会議を欠席しても、委員会の設置を決める考え。野党各党は、2閣僚の辞任を強く求めることでは一致しているものの、原則全ての審議に応じないとする自民党の方針には「やりすぎ」との批判も出ており、自民党が孤立化しかねない状況となっている。