消費税増税法案の採決で反対票を投じ、党員資格停止２か月の処分方針を受けていた民主党・加藤学衆議院議員が４日、離党届を提出した。加藤議員は「（民主党・小沢元代表の）新党に参加する方向でやっていきたい」と話している。

　加藤議員は、離党を決断した理由として、党員資格停止処分を受けたことで政治活動が制限されるため、仮に２か月以内に解散・総選挙があれば選挙に不利な状況になることを挙げた。小沢氏らが立ち上げる新党への合流については「新党に入っていく方向でやっていこうと思う」と述べている。これで小沢氏に近い議員の離党届の提出者は衆議院で３８人、参議院で１２人の計５０人となった。

　こうした中、民主党では４日午後、倫理委員会が開かれ、消費税増税法案に反対した小沢氏らへの除籍処分や、鳩山元首相らへの党員資格停止処分について妥当かどうか議論した。倫理委員会は、処分を受けた議員らから聴取を行った上で９日に処分に対する意見をまとめる考えだが、処分は最終的にはそのまま決定される見通し。