野田首相が７日、沖縄・尖閣諸島を国有化する方針で地権者や購入交渉を進めている東京都と調整していると明らかにしたことを受け、猪瀬副知事は７日朝、「地権者と交渉できるのは、今のところ石原都知事だけ。（交渉の）長いプロセスの決着をつけようとしている時期なので、何で政府が横から入ってくるのか、ちょっと理解しがたい」と述べ、国の姿勢に不快感を示した。

　東京都では、尖閣担当の職員が出勤するなど慌ただしさを見せた。しかし、石原都知事から特段の指示は受けていないため、引き続き購入に向けた作業を進めていくとしている。