菅長官、国連「クマラスワミ報告」に不快感
菅官房長官は、いわゆる従軍慰安婦を巡り慰安婦を「性奴隷」と位置づけ、日本政府に賠償と謝罪を勧告した1996年の国連人権委員会の「クマラスワミ報告」について、「遺憾だ」と述べた。
菅長官「これまでの我が国の、この問題に対する基本的立場や取り組みを踏まえていないことについては遺憾に思っています。また、報告書の一部が先般、朝日新聞が取り消した記事に影響を受けていることは間違いないというふうに思っています」
菅長官は、朝日新聞が、第2次大戦中に当時、日本の植民地だった朝鮮で数百人の若い女性を強制連行した、などとする男性の証言について虚偽だったと判断し、取り消した記事が「クマラスワミ報告」に影響を与えているとの認識を示した。また、「我が国としては強制連行を証明する客観的資料は確認されていない」「これからも日本政府の立場をしっかり説明していきたい」と述べた。