今国会の会期末まで、残り３週間を切った。政府・民主党は、今国会で赤字国債発行法案や衆議院の「一票の格差」を是正する法案などを成立させたい考えだが、見通しは立っていない。

　野田首相や民主党・輿石幹事長ら、政府・民主党の幹部が２０日午後、政府・民主３役会議を開き、赤字国債発行法案や「一票の格差」是正のための法案などについて、今国会で成立を目指す方針を改めて確認した。しかし、いずれの法案も現時点で成立の見通しは立っていない。

　特に「一票の格差」是正のための法案については、自民党が対案を出しているにもかかわらず、現時点で審議入りのメドすら立っていない。自民党は「今後の進め方が明確でない」として審議入りに慎重な構え。こうした自民党の姿勢に、民主党執行部からは批判の声も上がっている。

　２０日午後、民主党・樽床幹事長代行は「まさに終盤国会ですので、今後の国会運営含めて、意見交換をした」と話した。