外務省・河相事務次官は、中国・張志軍外務次官と尖閣問題について意見交換するため、２４日から中国を訪問する。

　河相次官は、２５日午前に張次官と会談し、尖閣諸島をめぐって領有権問題は存在しないという日本の考えを改めて伝えるとともに、大局的観点から冷静な対応を求める考え。

　また、河相次官は２４日午前、中国・程永華駐日大使に電話をし、中国の監視船が尖閣諸島周辺の日本の領海に侵入していることに抗議した。その一方で、河相次官と程大使は、冷静な対話を継続する方針を確認した。

　日本政府は対話による事態の沈静化を目指しており、今週、アメリカ・ニューヨークで開かれる国連総会でも日中の外相会談を調整している。