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日中外相会談 首脳会談に向け調整続く

2014年11月9日 1:25

 岸田外相と中国の王毅外相が8日、中国・北京で会談した。日中外相会談は2年2か月ぶりで、首脳会談に向けた調整も続いている。

 2年2か月ぶりに開かれた日中の外相会談では、現在は中断している複数の対話について、早期の再開を目指すことで一致した。

 岸田外相「今回の会談は日中関係を正常な軌道に戻す、ギアチェンジの重要な契機になった」

 会談ではまた、中国漁船によるサンゴの密漁問題について岸田外相が「極めて遺憾だ。中国国内での取り締まりを強化してほしい」と求めたのに対し、王毅外相は「必要な措置を取っている」と答えた。

 一方、注目される日中首脳会談については、岸田外相が「両国関係の改善を加速させるため、会談をすべきだ」と提案したのに対し、王毅外相は「日本側の立場はわかっている」と述べるにとどまった。

 中国外務省によると、王毅外相は「日本側が正しい歴史観を持ち、過去の侵略行為と徹底的に決別すべき」と述べるなど、従来の主張を繰り返す場面も見られたという。

 関係改善に向けた流れはできつつある。安倍首相が9日に中国を訪問するのを前に、首脳会談の実現に向けた最終調整が続いている。