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安倍首相、トルコと原子力協定締結で合意へ

2013年5月3日 1:47
安倍首相、トルコと原子力協定締結で合意へ

 中東諸国を訪問中の安倍首相は、間もなく最後の訪問国トルコに到着する。3日にエルドアン首相と会談し、日本の原発輸出を可能にする「原子力協定」の締結に合意する予定。

 原子力協定は、平和的な利用に限定することを両国で確認するもので、原発輸出の前提になるもの。トルコとの署名に先立ち、アラブ首長国連邦(=UAE)でも署名が行われた。

 政府関係者によると、トルコの原発建設をめぐっては、日本とフランスの企業連合の受注が今回大筋合意する方向で調整が進んでいるという。この協定の締結は、東日本大震災後初めてとなる。日本での増設が難しい中、安倍首相は海外市場への輸出を活性化し、成長産業の柱としたい考え。

 安倍首相「今後、日本の安全な高い水準の原子力技術を提供していきたいと思いました」

 海外では、経済成長による電力需要の増加から原発増設を計画する国が増えている。東日本大震災後、民主党政権では原発輸出の動きにブレーキがかかっていた。

 経済成長を目指す安倍政権によって、改めて原発ビジネスが加速することになる。