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金正恩第1書記との会談も考えて交渉~首相

2013年5月15日 18:32
金正恩第1書記との会談も考えて交渉~首相

 安倍内閣の飯島内閣官房参与が北朝鮮・平壌を訪問していることについて、安倍首相は15日、国会で「ノーコメントだ」との答弁を繰り返した。拉致問題の解決に強い意欲を持つ安倍首相だが、一向に問題が進まない中、解決の糸口を探る狙いがあるとみられる。

 民主党・川上義博議員「(飯島参与の訪朝を)首相は事前に知っていたと、あるいは了解した(のか)」

 安倍首相「首相として、ノーコメントです」

 安倍首相は、訪朝の目的についても「ノーコメント」とした上で「拉致問題の解決は、拉致被害者全員の生還、真相解明、実行犯の引き渡しが基本的方針だ」と改めて強調した。

 飯島参与は、北朝鮮の宋日昊日朝交渉担当大使らと面会し、拉致問題の再調査などについて話し合うとみられているが、実際に拉致問題が進展するかどうかについては、政府・与党内から疑問の声も上がっている。また、「アメリカ・韓国とうまく調整できているのか」と、足並みの乱れを懸念する声も出ている。

 また、午後の審議で安倍首相は、北朝鮮・金正恩第1書記との会談について「そういうことも当然考えながら交渉していかなければならない」とも述べている。