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今年度予算 5月に成立は17年ぶり

2013年5月16日 2:52
今年度予算 5月に成立は17年ぶり

 衆議院本会議で15日夜、一般会計総額約92兆6000億円に上る今年度予算が成立した。

 今年度予算は、野党が多数を占める参議院で否決されたが、衆議院の議決が優先するという憲法の規定により、成立した。予算成立が5月にずれ込んだのは1996年以来、17年ぶり。

 一般会計の総額は約92兆6000億円に上り、景気回復を実現するために公共事業費を増やし、老朽化したインフラ補修などに重点配分しているのが特徴。

 安倍首相「全国津々浦々まで円滑に予算をお届けしていきたいと、経済が良い状況になってきたなと実感していただけるような状況を作っていきたいと思います」

 民主党・海江田代表「(この予算は)多額の借金をして、不要不急の公共事業をやって、結果的にそのことが、(東日本大震災の)被災地の復興を遅らせる」

 安倍首相は今後、来月中旬までに成長戦略を策定した上で、イギリスで開かれるG8サミット(=主要8か国・首脳会議)で世界にアピールし、夏の参議院選挙でも経済政策を争点に戦いたい考え。

 後半国会では、衆議院の小選挙区を「0増5減」して区割りを見直す法案と、衆議院の定数削減の問題が残っており、各党は今後、夏の参議院選挙に向けた動きを一気に加速させることになる。