安倍首相は日本時間の１７日未明、訪問先のポーランドで同行記者団と懇談し、夏の参議院選挙では自民・公明両党で過半数の議席獲得を目指す考えを示した。

　この中で安倍首相は、参議院選挙の勝敗ラインについて「自民党単独での勝敗ラインを設定するつもりはない。自公両党での過半数獲得を目指す」と述べ、自公両党で合わせて６３議席以上を目指す考えを明らかにした。

　その上で、憲法改正を発議するには衆参両院でそれぞれ３分の２以上の賛成が必要となる事について、安倍首相は「今回の参議院選１回だけで３分の２を獲得するのは不可能だ。選挙を終えた後に３分の２が取れるよう多数派を目指していく」と述べ、民主党や日本維新の会、みんなの党などに協力を呼びかける考えを示した。

　また、安倍首相は参議院選挙後の内閣改造や党役員人事について、「まずは東京都議選と参議院選だ。人事については、全く考えていない」と述べるにとどまった。