自民党は２２日、国土交通部会などを開き、過剰な競争を是正するため、都市部などのタクシー事業者に台数削減を義務づけることなどを盛り込んだ法案を了承した。

　自民党・金子一義議連会長「この法案、一言で言えば、規制緩和の結果、いきすぎた競争を是正しようと」

　タクシーは、小泉政権で行われた規制緩和によって台数が増え、運転手の労働環境の悪化や、事故の増加などが問題となっていた。

　２２日、自民党の会合で了承された法案では、国土交通相が都市部などタクシーの台数が過剰になっている地域を「特定地域」に指定し、その地域の事業者に、台数を減らすことを義務づけたり、一定期間、新規参入を禁止したりできることが盛り込まれた。

　これにより、タクシーのサービス向上や、運転手の労働環境改善を図るとしている。自民党は、この法案を公明党や民主党と共同で今の国会に提出したい考え。