インドへ円借款2000億円 首脳会談
インドを訪問中の安倍首相は、シン首相と会談し、インドの地下鉄建設などに2000億円余りの円借款を供与するなど、経済や安全保障の分野でさらなる関係強化を確認した。
安倍首相「私のインド訪問を新たな契機として、戦略的グローバルパートナーシップに基づく日印関係を一層強化していきたいと思います」
会談では、安倍首相からインドの地下鉄建設や再生可能エネルギーの支援、中小零細企業向けの省エネ支援事業など、合わせて2000億円余りの円借款を供与する考えを表明した。また、インド側が導入を検討している日本の新幹線システムについて、シン首相から日本の高い技術を評価するとの前向きな考えが示された。
一方、日本の国家安全保障会議の谷内局長とインド側の国家安全保障担当顧問の定期協議の立ち上げなど、安全保障分野の関係強化も確認された。
このほか、会談で安倍首相は、海や空への進出を図る中国を念頭に、海洋の自由や法の支配が重要とけん制する一方で、中国との関係について「対話のドアは常にオープンだ」と述べ、日中首脳会談の開催を呼びかけた。
シン首相に直接、同行した日本企業関係者を紹介するなど、安倍首相は今回も積極的なトップセールスを展開している。