岸田外相は５日夜、訪日中のイランのザリフ外相と東京都内で会談し、イランが欧米など６か国と協議しているイラン核問題の最終合意に向けて、積極的な取り組みを求めた。

　岸田外相「問題の解決に向けて積極的に取り組むよう求めるとともに、日本として、国際社会とともに、最終合意の形成・履行に積極的に関与していくとの考えを伝えさせて頂きました」

　また、岸田外相は「日本企業とイランとの経済活動をしっかり後押ししていきたい」と述べ、欧米など６か国が定めるイランへの制裁措置に抵触しない範囲で支援していく考えを示した。

　これに対しザリフ外相は、「問題を解決しようという決意を持っている」と応じ、最終合意に向け積極的に取り組んでいく考えを強調した。

　また、会談に先立ちザリフ外相は首相官邸で安倍首相と会談し、ロウハニ大統領からの「公式に安倍首相をイランへ招聘（しょうへい）したい」とのメッセージを伝えた。