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ODA大綱、11年ぶり見直しへ

2014年3月28日 22:10
ODA大綱、11年ぶり見直しへ

 岸田外相は28日、日本記者クラブで講演し、ODA(=政府開発援助)の基本方針であるODA大綱を11年ぶりに見直すと発表した。

 岸田外相「前回の改正が行われてから11年たつわけですが、今年ODA大綱を見直すこと、改定することを決定させていただきました」

 岸田外相は見直しの理由について、貧困や飢餓の撲滅などに向けた国際社会の目標「ミレニアム開発目標」が来年、期限を迎えるなど国際社会の環境変化を挙げた上で、「ODAはさらなる進化をとげるべき時を迎えている」と説明した。

 新たなODA大綱では、安倍政権が掲げる女性支援など国際社会の議論をリードする新たなODAのあり方や、紛争後の平和構築支援のためODAとPKO(=国連平和維持活動)などとの連携強化などを打ち出す方針。

 今後、岸田外相のもとに有識者懇談会を設置して議論を進め、今年中に新たなODA大綱を策定して閣議決定を行う予定。