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菅氏が胡氏と会談“戦略的互恵関係”で一致

2014年4月9日 1:24
菅氏が胡氏と会談“戦略的互恵関係”で一致

 菅官房長官は8日、中国の胡耀邦元総書記の長男の胡徳平氏と会談し、冷え込んでいる日中関係の改善に向けて“戦略的互恵関係”の重要性で一致した。

 会談で菅長官は日中関係について、「戦略的互恵関係でやっていかないといけない」と述べ、関係改善に取り組む考えを伝えた。これに対し、胡氏も「日中は経済でも切っても切れない関係にあるので、今後も交流を深めていきたい」などと応じた。胡氏は習近平国家主席に近いとされており、菅長官に対し「会談の内容は本国に伝える」と話したという。

 胡氏はその後、東京都内で開かれた会合で挨拶し、安倍内閣の複数の閣僚と会談して、尖閣諸島問題や靖国神社参拝について、意見交換したことを明らかにした。その上で、「こうした問題をうまく解決できなければ世界に平和や安全をもたらすことはできない」と述べた。