１１日に広島市で開幕したＮＰＤＩ（＝軍縮・不拡散イニシアチブ外相会合）に出席する各国の外相らが原爆資料館を見学した。

　ＮＰＤＩに参加している１２か国の外相らは１２日朝、平和公園を訪れ原爆慰霊碑に花をささげた。原爆資料館では、核兵器による被害の大きさについて説明を受けた。

　核兵器を持たない国々が参加するＮＰＤＩは２０１５年のＮＰＴ（＝核拡散防止条約再検討会議）に向けた具体的な提言をまとめるため、日本とオーストラリアの呼びかけで発足した。日本での開催は初めて。出席者らは、被爆者の体験談にも耳を傾けた。

　この後始まった外相会合では、核軍縮について議論し、各国の首脳に被爆地訪問を呼びかける「広島宣言」を発表する予定。