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日米首脳会談は真剣勝負になる~政府関係者

2014年4月23日 14:03

 アメリカのオバマ大統領が23日夜、来日する。安倍首相と非公式の夕食会を行うほか、24日は首脳会談で「日米同盟の強化」などを確認する。首脳会談を前に安倍首相は周辺に対し、「中国問題が大きなテーマだ」と語っている。

 アメリカの大統領が国賓として来日するのは18年ぶりの事で、首脳会談で安倍首相は自らの靖国神社参拝でぎくしゃくしたアメリカとの関係を立て直し、アジア太平洋地域の平和と繁栄に向け「日米同盟の強化」を確認する事にしている。

 一方で、TPP(=環太平洋経済連携協定)をめぐる協議は難航しており、「合意」が得られる見通しは立っていない。

 安倍首相は衆議院農水委員会で、「最後の段階ですから、だんだんお互いの主張が接近してくるわけですが、そこでですね、なかなかお互いに譲れない一線も見えてきているわけです。お互い双方がという事ですが、我々は交渉する立場において米側にもぜひ高い見地に立ってもらいたい」と述べている。

 こうした中、今回の会談で注目されるのは尖閣諸島周辺で挑発行為を続ける中国に対し、日米の連携をどこまで示せるかだ。アメリカ政府は「尖閣諸島には日米安保条約が適用される」との立場を表明しているものの、大統領が明言した事はない。安倍首相としては今回、オバマ大統領自身の口からこの発言を引き出したい考え。

 会談ではこの他、北朝鮮問題やウクライナ情勢にどう対処していくかも課題となる。首脳会談では両国の絆をいかに打ち出すことが出来るのか。日本政府関係者は「首脳会談はトップ2人の真剣勝負になる」と話している。