安倍首相とアメリカのオバマ大統領による首脳会談が２４日午前１０時半過ぎから始まった。

　安倍首相「日米両国として、平和で繁栄するアジア太平洋を確実にするための日米同盟の主導的役割を実現していきたいと思います」

　オバマ大統領「日米の強い協力関係をさらに進展できると確信している」

　会談で両首脳は、アジア太平洋地域の平和と繁栄に向け「日米同盟が主導的な役割」を果たしていく事を確認する。会談の焦点の一つは、沖縄・尖閣諸島をめぐり挑発行為を続ける中国に対し、日米の連携をどこまで示せるか。両首脳は「力による一方的な現状変更の試みに反対する」事で一致する見通し。

　安倍首相としてはさらに、オバマ大統領から「尖閣諸島には日米安保条約が適用される」との発言を引き出すと共に、共同声明にも明記したい考え。これについて安倍首相周辺は２４日朝、「そうなると思う」との見通しを示している。

　会談のもう一つの焦点はＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）。交渉はギリギリまでもつれ込んでいて、２４日未明に行われた閣僚協議ではアメリカの業界団体の要望が強い豚肉の関税引き下げと自動車の安全基準などをめぐり、詰めの協議が行われた。共同声明の文言については複数の案が用意されているという事で、首脳会談の場で最終的な話し合いが行われている。

　会談後、両首脳は２４日昼過ぎにそろって会見する予定。