ミサイル部品、防衛装備移転三原則で初輸出
政府は17日、NSC(=国家安全保障会議)の関係閣僚会合を開き、迎撃ミサイル「PAC2」の部品をアメリカに輸出することを決めた。安倍政権が策定した防衛装備移転三原則に基づいた、初の武器輸出となる。
日本から輸出される部品は三菱重工業が、アメリカの企業からライセンスを得て製造しているもの。この部品を使った「PAC2」はアメリカからカタールに輸出される予定だが、新たな防衛装備移転三原則では、部品の特許などを持っているライセンス元に部品を納入する場合は、その後の第3国への移転について、日本の事前同意を義務付けていないことなどから、今回、輸出が認められた。
関係閣僚会合では、また、イギリスと戦闘機用ミサイルの共同研究を始め、目標を探知するセンサーの技術を提供することも決めた。