老朽化した参議院の清水谷議員宿舎をめぐり、参議院の議院運営委員会のプロジェクトチームは５日、建て替えに必要な調査費として、来年度予算の概算要求に約２０００万円を計上することを決めた。

　清水谷宿舎は１９６９年に建てられ、現在の耐震基準を満たしていない他、防災機能の不足も指摘されている。プロジェクトチームでは、今年度末までに建て替えるかどうか判断することを決めているが、５日、建て替えに必要な調査費として来年度予算の概算要求に約２０００万円を計上することを決めた。

　清水谷宿舎をめぐっては、２００５年に隣接する国有地への移転計画がまとまったが、近隣住民らの反対により、６年前に撤回された。一部の野党議員からは「議員定数の削減を検討しているときに、新しい宿舎が必要なのか」などの指摘も出ている。