小渕経済産業相は後援会が過去に行った観劇会を巡り、劇場側に支払った金額に比べ、参加者から集めた金額が大きく下回っている疑いについて、週明けにも調査結果を公表する考えを表明した。

　民主党の近藤洋介議員は、１７日の委員会で小渕経産相に対し、支出と収入の差額を巡る速やかな説明を強く求めた。

　近藤議員「経費より低い会費しか集めていないのであれば、明らかに公職選挙法違反の疑いが極めて濃厚である」

　小渕経産相「一人一人この観劇会に参加をしていただいている方々については、この会費分、例えば今年であれば１万２０００円それぞれお支払いをいただいているものと承知している」「きちんと一人一人お支払いを実際しているか、確認を今とらせていただいている」「ご指示がありました資料におきましてはできる限り早く、週明けに出せるように集めたいと思います」

　近藤議員は、観劇会を巡る収支報告で、２年間で約３７００万円の差額があると指摘した上で、「経費より低い会費しか集めていないのであれば、公職選挙法違反の疑いが極めて濃厚だ」と追及した。

　これに対し、小渕経産相は観劇会の参加者が「実際に支払っているか確認している」と述べ、週明けにも調査結果を公表する考えを表明した。