自らの政治資金の問題をめぐり、小渕経産相は現時点での辞任を否定し調査を続ける姿勢を示しているが、与党内では辞任は避けられないとの声が強まっている。

　小渕経産相「今私がやらなければならないことは、私自身の政治資金に関する問題のために、しっかり調査をすることだと思います」

　小渕経産相は、記者団に対し現時点での辞任を否定した。

　２０１２年に、後援会が観劇会を開催しているにもかかわらず、後援会などの収支報告書に収入や支出の記載がなかった問題などについて野党が追及する中、小渕経産相は週明けにも調査結果を説明する考え。

　しかし複数の与党幹部が、「辞めざるを得ない」「もたないのじゃないのか。もはや辞め方の問題だ」と話すなど、辞任は避けられないとの声が強まっている。

　安倍内閣の閣僚の１人は「看板である小渕経産相が辞めれば、安倍政権へのダメージは想像以上に大きい」と述べ、慰留すべきだとしているが、小渕経産相の周辺は、週明けにも調査結果を説明した後に、小渕経産相が辞任するとの見方を示している。