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相次ぐ“辞任”に安倍政権は… 記者中継

2014年10月20日 14:43
相次ぐ“辞任”に安倍政権は… 記者中継

 辞任した小渕経産相に続き松島法相も辞任の意向を固めたことで、安倍政権が受けるダメージはより深刻なものとなる。首相官邸前から竹内真記者が中継。

 安倍首相が特に力を入れて起用した女性閣僚が相次いで辞任する事態となり、2012年の発足以来おおむね順調だった第2次安倍政権は、初めて極めて厳しい局面を迎えている。

 小渕経産相の辞任は2012年の第2次安倍政権発足以来、初めてとなる閣僚の辞任で、それだけでも大きな打撃となっていた。これに続き松島法相まで辞任する流れになり、政権運営に大きな影響が出るのは避けられない。

 それでも安倍首相が2人の女性閣僚の辞任を受け入れることにしたのは過去の苦い経験があるからだ。

 第1次安倍政権では、事務所費の問題などで閣僚が相次いで辞任するいわゆる「辞任ドミノ」と言われる状況になり、退陣の原因となった。批判を受ける閣僚を同時に交代させ、速やかに事態を収拾した方が、野党から追及を受け続けるよりも政権へのダメージを小さくできるとの判断があったとみられる。辞任による打撃を抑えるためには、2人の後任人事が重要となる。

 安倍首相は、政治資金の問題などが指摘されず安定した手腕が期待できるベテランを充てることでこの局面を乗り切ろうとするものとみられる。しかし、野党側は首相の任命責任を含め、追及を強める姿勢で、安倍首相にとっては厳しい局面が続くことになる。