中国・北京を訪れている安倍首相は１０日にも習近平国家主席との首脳会談に臨む見通しだが、今のところ会談の時間などは発表されていない。安倍首相は１２日まで北京に滞在するが、習主席との首脳会談は１０日に行われる可能性が高いとみられている。

　先週、日中両政府が「日中関係の改善に向けた話し合いについて」とする４項目の合意文書を発表し、日中首脳会談が行われる見通しとなったが、今のところ、いつ行われるかは明らかになっていない。政府筋は、１０日朝、両政府間で最終調整が行われているとの認識を示している。

　見通しとしては、１０日夜から１１日にかけ習主席が主催し安倍首相も出席するＡＰＥＣ（＝アジア太平洋経済協力会議）の行事が本格的に始まるため、会談は１０日に行われる可能性が高いとみられている。

　ただ、中国メディアが専門家のコメントとして「最後まで不確定要素がある」と報じているほか、日本政府関係者の中にも「中国は最後の最後までわからない」と述べる人もいる。外務省幹部は「そんなに焦らなくてもちゃんとやる」と話しているが、会談に向けた神経戦とも言える最終調整がギリギリまで続く。