２１日に衆議院が解散されたことを受け、与野党各党の幹部が演説を行うなど、来月の衆議院選挙に向けた活動を本格化させ、事実上の選挙戦が始まった。

　自民党・谷垣幹事長「アベノミクスが成功するかしないか、胸突き八丁の所にあると考えています。日本が進む方向はこれしかない。この方向を確実にして、何としても胸突き八丁、急な傾斜を登り切りたい」

　民主党・枝野幹事長「株価は上がって、何となくいい感じ・いい気分になったけれど、暮らしそのものはむしろ厳しくなっているという現状を多くの皆さんに思い出していただいて、そこに目を向けていただけるよう戦っていきます」

　維新の党・江田共同代表「国民の皆さんに負担を求める前に、国会議員や役人が身を切るということをやってみせないと、国民の皆さんの政治不信は与野党とも払拭できない。増税ストップで身を切る改革、実のある改革。維新が変えた、維新が変える」

　公明党・山口代表「経済再生の波がちゃんと届いてきたなと、そういう流れをつくった上で、これを進めていきたい。それをやり遂げられるのが、この公明党の参加している今の自公連立政権なんです」

　次世代の党・山田幹事長「次世代の党は、タブーに挑戦していくことを中心にしていきたい。生活保護法もそうですし、これまで自民党、民主党が、既成政党が取り上げなかったことをやっていくという意味で、自民党との違いを出していこうと」

　共産党・志位委員長「日本共産党の躍進こそ、安倍政権の暴走ストップ、政治を変える最も確かな力になる。消費税１０％は先送り実施でなく、きっぱり中止を」

　生活の党・村上幹事長代理「安倍首相の２年間の政治によって、格差が一層拡大しただけなんです。生活の実感、決して良くなっていない」

　社民党・吉田党首「アベノミクスは富裕層や金持ち優遇の経済政策。だから内需が増えない。アベノミクスの失敗を覆い隠す解散・総選挙である」

　今回の総選挙では「アベノミクス」継続の是非が問われるほか、集団的自衛権や原発の再稼働問題なども争点となる見通し。総選挙は来月２日公示、１４日に投開票が行われる。