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安倍首相 シリア周辺国首脳に解決協力要請

2015年1月21日 7:03

 イスラム過激派組織「イスラム国」を名乗るグループが日本人2人を人質に取り、「身代金を支払わなければ殺害する」と警告した。中東を訪問していた安倍首相はヨルダンのアブドラ国王らに対し、解決に向け協力を要請した。

 安倍首相は日本時間20日夜遅く、ヨルダンのアブドラ国王やエジプトのシシ大統領らシリア周辺国の首脳と相次いで電話で会談し、解決に向けた協力を要請した。アブドラ国王らはそれぞれ、「出来る限りの情報を集め、協力する」などと応えたという。

 政府は今回の映像について、合成などの加工がないかなど専門の機関で調べているが、映像の信ぴょう性は高いとの見方を強めている。

 安倍首相は2人の即時解放を強く求めているが、政府高官によると、20日夜の時点で「イスラム国」側とは直接、コンタクトは取れていないという。また、安倍首相は身代金の支払い要求に対して慎重な姿勢を示しており、今回の2億ドル支援はあくまで人道支援である事を強調していく方針を確認したという。

 安倍首相は当初の予定を早め、日本時間21日午前4時過ぎに帰国の途に就いた。21日夕方には帰国する予定で、直ちに首相官邸に入って対応にあたる事にしている。