安倍首相は２３日、福田元首相や韓国の李洪九元首相ら、日本と韓国の政財界の重鎮と会談し、前提条件を付けずに日韓首脳会談を行いたいとの考えを伝えた。

　安倍首相「隣国ゆえに日韓間には難しい問題は存在しておりますが、だからこそ前提条件を付けずに、首脳間レベルにおきましても率直な話し合いを行いたいと考えております」

　安倍首相と会談したのは、日韓の政財界の重鎮でつくる「日韓・韓日賢人会議」のメンバー。会談では、日韓関係が冷え込んでいることを深刻に受け止めて、早期の関係改善と日韓首脳会談の実現に向けて努力することで一致した。

　いわゆる従軍慰安婦の問題や、安倍首相が夏に出す予定の戦後７０年談話については、具体的な議論はなかったということだが、安倍首相は、大局的な観点から進めていかなければならないとの考えを示した。