日本外交の取り組みについてまとめた「外交青書」が、７日朝の閣議で報告された。今年の青書では戦後７０年間の日本の平和国家としての歩みを振り返る項目が設けられた。

　外交青書では、戦後日本の歩みの原点は「先の大戦の深い反省を踏まえた不戦・平和の誓いにある」と記した上で、日本がアジアと世界の平和と繁栄に貢献してきた姿勢は「今後も決して変わらない」としている。また、韓国について２０１４年版では記述されていた「基本的価値と利益を共有する」という文言が今年は削除され、「最も重要な隣国」と記述するにとどまっている。

　外務省は今回の外交青書について対外情報発信強化のため、２００６年版以来９年ぶりに全文を英訳するとしている。