菅官房長官は、来月９日にロシアが開く「対ドイツ戦勝７０周年記念式典」について、安倍首相は出席しないことを発表した。

　ロシアは、来月９日にモスクワで「対ドイツ戦勝７０周年記念式典」を開催する予定で、安倍首相も招待していた。菅長官は、安倍首相がこの式典に参加しない理由について、「様々な状況の中、第一は総理の日程が調整がつかなかった」「国会対応含めてあまりにも過密なスケジュールであるため」としているが、ウクライナ情勢などをめぐり、欧米各国も首脳の出席を見合わせる見通しであることも影響しているとみられる。

　一方、日露両国が調整している今年中のプーチン大統領の日本訪問について、菅長官は「様々な状況の中で考えていきたい。現時点においては、まだ決まっていない」と述べ、引き続き調整する考えを示した。

　式典には、原田親仁駐ロシア大使が参加する予定。