政府は２５日、２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、インターネットを使った犯罪行為である「サイバー攻撃」への対策強化などを盛り込んだ「サイバーセキュリティ戦略」の案をまとめた。

　安倍首相「２０２０年のオリンピック・パラリンピック東京大会を成功させるためにも、我が国のサイバーセキュリティに万全を期す必要がある」

　安倍首相はまた、「サイバーセキュリティは、国家の安全保障、危機管理にとっても極めて重要な課題だ」と述べ、対策を進めるよう関係閣僚らに指示した。

　２５日に決定した「サイバーセキュリティ戦略」の案では、エネルギーや自動車、医療といった分野でサイバー攻撃への対策について総合的な指針を整備するとしている。また国連などにおける、サイバー攻撃への対策の国際ルール作りに積極的に関与していく方針を示しているほか、警察、自衛隊の対処能力の向上や人材育成への取り組みを強化するとしている。

　戦略案は、一般からの意見募集を行った上、来月下旬に閣議決定される予定。