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【解説】異例 “発足半年”5割維持は4内閣だけ

2022年4月4日 8:44
【解説】異例 “発足半年”5割維持は4内閣だけ
発足6か月後の支持率

NNNと読売新聞が今月1日から3日まで行った世論調査で、4日に発足から半年を迎える、岸田内閣の支持率は59%と高い水準を維持していることがわかりました。4月の世論調査について政治部の竹内デスクの解説です。

――岸田内閣の支持率は、政権発足から半年たとうとする今月も59%と堅調

これまでの調査で、発足から6か月、内閣支持率が50%を維持し続けた内閣というのは細川内閣、小泉内閣、そして第2次安倍内閣に岸田内閣と4つしかありません。

発足した直後に高い支持率だった内閣はもっとありますが、維持し続けることができた内閣は少ないわけです。

岸田内閣は発足時の支持率は56%、これは2006年の第1次安倍内閣以降で、2番目に低い支持率でした。

福田内閣は59%、鳩山内閣は75%、野田内閣は65%、菅内閣は74%というように発足時の支持率は岸田内閣より高かったです。

しかし、発足して6か月後には福田内閣は30%、鳩山内閣は41%、野田内閣は35%、菅内閣は48パーセントと軒並み50%を割っています。

発足6か月後も50%を維持していた細川、小泉、第2次安倍といった内閣は発足時の支持率がこのように高く、発射台が高かったわけです。

岸田内閣は、発足時はそこまで高くなかったのにその後、上昇し、高い水準を維持しているという極めて珍しい例だといえそうです。

その理由は、ロシアの侵攻や新型コロナへの対応といった目の前の課題への対応が、おおむね肯定的に評価されているからだと分析できそうです。


NNN・読売新聞世論調査

4月1日から3日全国有権者に電話調査
固定電話424人(回答率59%)
携帯電話648人(回答率43%)
合計1072人が回答