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海上自衛隊 硫黄島で機雷を使った掃海訓練

2015年6月25日 1:25
海上自衛隊 硫黄島で機雷を使った掃海訓練

 安全保障関連法案の国会審議で中東・ホルムズ海峡での機雷掃海が焦点の1つとなる中、海上自衛隊は24日、小笠原諸島の硫黄島で実際の機雷を使った掃海訓練を行った。

 太平洋戦争最大の激戦地・硫黄島で、機雷掃海訓練が始まった。本物の機雷を使った訓練は、漁協などとの関係から国内では硫黄島でしか行われていない。今回の訓練には、掃海母艦など7隻が参加し硫黄島の沖合に集結した。隊員がボートから機雷に近づき、慎重に爆薬を取り付ける。爆破処理されると、大きな爆発音と共に振動も伝わり、水柱が高く上がった。

 海上自衛隊・岡掃海隊群司令「我々はいついかなる任務が与えられても、それにお応えするだけの練度を維持向上させることが重要だ。訓練を通じて、相応の練度にはあると思う」

 安全保障関連法案の審議では、安倍首相が石油の輸送路である重要性から集団的自衛権の行使を容認する可能性がある例として、ホルムズ海峡での機雷掃海をあげている。しかし、民主党などのほか、政府・与党が協力を期待する維新の党も反対していて、認識に大きな隔たりがある。