自民党総裁選挙が８日に告示される。野田前総務会長が安倍首相の対抗馬として立候補を目指しているが、必要な推薦人２０人の確保は難しい情勢。

　安倍首相の無投票再選を支持する自民党・岸田派は７日夜、派閥の所属議員を急きょ集めた。議員引退後も岸田派の名誉会長を務める古賀元幹事長の説得により、一時は野田氏の推薦人になる意向だった議員も姿を見せ、再び説得を受けないようにするための、いわば「囲い込み」とみられる。

　岸田会長「宏池会（岸田派）として結束していくということについて、参加メンバー皆、理解してくれたと受け止めています」

　一方、野田陣営は推薦人の確保に向けて動きを加速させてきたが、安倍陣営による切り崩しもあり、７日夜までに２０人には達していないもよう。野田氏に近い議員の一人は７日夜、「推薦人の確保は無理だろう」と話している。

　自民党総裁選は８日午前８時から３０分間、立候補届を受け付ける。野田氏が推薦人を確保できなければ、安倍首相の無投票再選が決まることになる。