日中韓首脳会議へ 安倍首相がソウルへ出発
安倍首相は日本・中国・韓国3か国の首脳会議と、朴槿恵大統領との日韓首脳会談などを行うため、1日朝、韓国・ソウルに出発した。
安倍首相「日・中・韓、われわれ3か国は地域の平和と繁栄に大きな責任を持っています。首脳同士が地域や世界が直面する様々な課題について率直に意見交換することで、有意義な会談としていきたい」
安倍首相は1日午後には、朴大統領や中国の李克強首相とともに約3年半ぶりとなる日中韓首脳会議に出席する。会議では、3か国の協力は世界の繁栄につながることに加え、東アジアの平和と安定に重要であることを確認する。その上で、こうした内容と首脳会議を再び定例化し、来年は日本で開催することなどを明記した共同文書を発表する見通し。
また、安倍首相は1日夕方には李首相と会談し、アメリカ軍のイージス艦派遣で緊張が高まっている南シナ海情勢についての懸念などを伝える考え。
さらに、2日午前には就任以来、初めての日韓首脳会談を行う。会談で朴大統領は、いわゆる「従軍慰安婦問題」の解決を求めるとみられるが、安倍首相は「心が痛む」などと遺憾の意を表すことはあっても、さらなる謝罪などは行わない方針。
そして、あくまでも未来志向での関係構築を呼びかけることにしているが、関係改善への道筋をつけられるかどうかが課題となる。