TPP、8億人の経済圏生み出す~安倍首相
参議院予算委員会の閉会中審査で安倍首相は11日、TPP(=環太平洋経済連携協定)の意義について「人口8億人の広大な経済圏を生み出す」などと日本へのメリットを強調した。
TPPによって日本がどう変わるかわからないとただされたのに対し、安倍首相は「私たちのマーケットを拡大させていく大きなチャンスを得ることができた」と説明した。
民主党・徳永エリ議員「TPPによって日本がどう変わるのか。抽象的なスローガンばかりでは何を言っているのか全くわかりません」
安倍首相「新たな経済ルールを作って、そして人口8億人、世界経済の4割近くをしめる広大な経済圏を生み出すものであります」「いわば消費者が一気に8億人に広がっていくという中においては、新たなイノベーションが促されていくわけであります」
安倍首相はさらに、TPP参加国では「同じルールが適用されることが一番大切なことで、そういう大きなマーケットを作りだすことができる」と強調した。
一方、農業分野への懸念を指摘されたのに対し、安倍首相は「心配されている農家に寄り添う形で、農業は、食は国の基(もとい)という基本に立って守っていきたい」と説明した。
この後、民主党は高木復興相の政治資金の問題で、高木復興相の説明と地元関係者の証言内容が食い違っていることなどについて追及する予定。