【世論調査】自公、改選の半数超える情勢
来月10日に行われる参議院選挙で、日本テレビと読売新聞社が選挙戦序盤の世論調査を行った結果、自民・公明の与党で、改選議席の過半数、61議席を超える情勢となっていることがわかった。
参院選は、定数242議席のうち、半数にあたる121議席(選挙区73・比例代表48)をめぐって争われる。
日本テレビと読売新聞社が、22日の公示から2日間、共同で世論調査を行った結果、安倍首相が勝敗ラインに掲げている「与党で改選議席の過半数61議席」を超える情勢となっている。
【与党の情勢】
自民党は、全国に32ある定数1の1人区の半分以上で優位に戦いを進めているほか、比例代表でも支持を集め、非改選議席と合わせると単独で参議院の過半数を占める57議席の獲得をうかがう勢い。
また、公明党も選挙区・比例代表ともに健闘しており、改選の9議席を上回る情勢。
そのため、自民・公明の与党に、憲法改正に前向きな政党や無所属議員を加えたいわゆる「改憲勢力」で、参議院の3分の2を確保する可能性も出ている。
【野党の情勢】
今回、野党4党は、すべての1人区で候補者を一本化したことから、半数近くの1人区で優勢もしくは接戦となっている。
しかし民進党は、全体では伸び悩んでいて、前回の参院選よりは議席を伸ばすものの、改選の45議席からは大幅に減る情勢。
共産党とおおさか維新の会は、選挙区で複数の議席を獲得する可能性があり、比例代表と合わせると、改選議席から大きく議席を増やす勢い。
一方、社民党や生活の党、新党改革は、いずれも苦戦していて、改選議席を維持するのは難しい情勢。
また、日本のこころを大切にする党は、議席獲得が難しい情勢。
【今後、情勢の変化も】
しかし、まだ投票の態度を決めていない人が、選挙区で35.8%、比例代表で22.0%いるなど、今後情勢が変化する可能性もある。
【日本テレビ・読売新聞社 電話世論調査】
実施・・6月22日(水)~23日(木)
回答・・有権者2万7640人
回答率・54%