３１日に投票が行われた東京都知事選挙で、無所属・新人で元防衛相の小池百合子氏の、初めての当選が確実となった。

　東京都選挙管理委員会からの正式な発表はないが、日本テレビと読売新聞が行った出口調査や事前の情勢取材などから、小池氏が優勢。

　小池氏は６４歳。テレビのキャスターとして活躍した後、１９９２年７月の参議院選挙に当時の日本新党から立候補して初当選。その後、自民党に入党し、環境相や女性初の防衛相を務めた。

　小池氏は今回、自民党から推薦されず無所属で立候補し、自民党東京都連や都議会などとの対決姿勢を示し、組織からの支援を受けない戦いを強調するとともに、高い知名度を生かして選挙戦を進めた。

　また政策では“東京大改革”を掲げ、都政の透明化や待機児童対策で空き家の活用を進めるなど、都民目線で進めると訴えてきた。その結果、無党派層だけでなく自民党支持層などからも幅広く支持を集め、初めての当選を確実にした。