内閣改造 菅氏、麻生氏ら主要閣僚は留任へ
3日に予定されている自民党の役員人事を巡り安倍首相は、谷垣幹事長の後任に二階総務会長を起用するほか、総務会長には細田幹事長代行、政調会長には茂木選対委員長が内定した。
安倍首相が幹事長に白羽の矢を立てたのは、ポスト安倍を目指す岸田外相ではなく、安倍首相を支える姿勢を鮮明にしている二階氏だった。二階氏はこれまで、自民党の総裁任期の延長を主張するなど安倍首相支持を強く打ち出してきた。また、参院選の指揮をとった茂木選挙対策委員長は政調会長に内定した。
二階総務会長の後任には安倍首相の出身派閥・細田派会長の細田幹事長代行をあてることを決めた。二階氏の影響力が強くなりすぎることを警戒する声もある中、バランスを取る狙いもありそうだ。
一方で内閣も主要閣僚を留任させ骨格を維持する方針。留任が固まっている菅官房長官と麻生財務相に加えて、岸田外相の留任も内定した。
また、ポスト安倍を目指している石破地方創生担当相にも閣内残留を求め、政権内につなぎ留めたい考え。安倍首相が自らの後継者として育てようとしている稲田政調会長は重要閣僚で処遇する方向。