経済関係の強化訴え アフリカ開発会議閉幕
アフリカで初めて開かれた、TICAD(=アフリカ開発会議)が閉幕した。会議で安倍首相は、アフリカとの経済関係の強化を訴えた。
TICADは、資源価格の下落など、アフリカが抱える課題への対応などをまとめた「ナイロビ宣言」を採択して、閉幕した。
安倍首相「日本は官民をあげて、アフリカ自身が主導する発展を支援していきます」
安倍首相は閉幕後の会見で、「量」より「質」を重視したインフラ投資を行うことを改めて強調した。背景には、アフリカへの投資額で、中国が日本の3倍以上と大きく先行していることへの危機感がある。
また訪問中、「自由で開かれたインド太平洋戦略」という新たな外交戦略を打ち出した。これは、アジアとアフリカを「自由」や「法の支配」といった価値観でつなぐとするもので、これにも中国への対抗が念頭にある。
今後、成長が見込まれるアフリカを日本が取り込むため、中国への対抗意識が色濃く出たケニア訪問となった。