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加藤紘一元衆院議員が死去 77歳

2016年9月10日 21:09
加藤紘一元衆院議員が死去 77歳

 内閣官房長官や自民党の幹事長などを務めた加藤紘一元衆議院議員が亡くなった。77歳だった。

 関係者によると、加藤氏は9日午後、東京都内の病院で肺炎のため亡くなったという。

 加藤氏は、山形県の出身で、1972年の衆議院選挙で初当選。中曽根内閣の防衛庁長官や宮沢内閣の官房長官を歴任し、1996年に発足した橋本政権時代には、自民党の幹事長として、いわゆる自・社・さ連立政権の要として活躍した。

 しかし2000年、野党が提出した当時の森内閣への不信任案に同調する構えをみせたいわゆる加藤の乱が失敗に終わり、政治家としての勢いを失った。

 2006年には、右翼団体の男に山形県鶴岡市の実家が放火される被害にもあったが、自民党リベラル派の論客として積極的な発言を続けた。

 2012年の総選挙で落選後の2014年には、ミャンマーを訪れて、太平洋戦争の戦没者の遺骨収集を行うなど、日本の戦後処理にも意欲をみせていた。