共産・市田氏「変えるべきは憲法ではない」
安倍首相の所信表明演説に対する代表質問は3日目を迎え、憲法改正を巡り共産党の市田副委員長は「変えるべきは憲法ではなく、憲法をないがしろにする政治だ」と追及した。
共産党・市田副委員長「総理はあたかも憲法は変えるのが当然で、どこをどう変えるのかがこれからの課題だと言わんばかりです。変えるべきは憲法ではなく、憲法をないがしろにする政治こそ変えるべきであります」
安倍首相「(憲法改正は)各党がそれぞれの考え方を示した上で、真剣に議論し、国民的な議論につなげていくことが必要と考えております」
また、民進党の小川・参議院議員会長は、7月の参議院選挙の際に安倍首相が街頭演説などで「気をつけよう、甘い言葉と民進党」と繰り返し発言したことについて、首相の発言として恥ずかしい限りだと批判した。
民進党・小川参院議員会長「安倍総理は、『気をつけよう、甘い言葉と民進党』という発言を繰り返し行いました。安倍総理大臣のその発言は、国民の期待を踏みにじる大変に不真面目な発言であり、また具体性がなにもない誹謗(ひぼう)のたぐいの話であって、我が国を代表する総理大臣の発言として誠に恥ずかしい限りの低俗なものであります」
安倍首相「一つ一つの発言は、選挙結果にも大きく影響を与えうるものであり、責任の伴うものであります。今後とも、言ったことは必ず実現する。言葉を語るだけでなく、しっかりと結果を出す政治に邁進(まいしん)する決意であります」
安倍首相は「他の政党との違いをわかりやすい言葉で語ったもの」と述べ、批判には当たらないとの認識を示した。