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効率化に重点…行政事業レビューがスタート

2016年11月10日 21:23
効率化に重点…行政事業レビューがスタート

 政府が国の予算の使い方などに無駄がないか検証を行う「行政事業レビュー」が10日から3日間の日程でスタートした。

 初日の10日は、政府が途上国に対して行っている開発援助「ODA」の検証から始まった。出席した有識者からは、「事後チェックや公表が出来ていない」などの指摘があり、外務省の担当者は「事後評価を1件、1件、今の時点では行っていないが、検討の余地はある」などとした。

 また、政府が進める看板政策の1つ「女性活躍」の分野では、子育てする母親の就職支援を行う「マザーズハローワーク」が取り上げられ、有識者からは「子供を預けられる先が見つからなければ就職どころではない」などの指摘があった。

 今回のレビューでは、これまで進めてきた「無駄の削減」から事業の「効率化」に重点が置かれており、12日までの間に震災被災地などの観光促進事業や最大1万6000円かかるパスポートの申請費用の根拠や妥当性などを検証する予定。