安倍首相VS蓮舫代表“カジノ法案”で激論
国会で党首討論が行われ、民進党の蓮舫代表が就任後、初めて、安倍首相と対決した。この党首討論をどう見たか、青山和弘記者が解説する。
相手に対する批判をどう国民に印象づけるか、アピール合戦が目立った討論だった。蓮舫代表はカジノ解禁法案に多くの時間を費やし、安倍政権の強硬姿勢を印象づけようと狙った。
これはカジノの解禁は国民の不安や嫌悪感が根強い他、法案を巡る自民党の国会運営が安倍政権のおごりを象徴しているものだとして「攻めどころだ」と判断したため。
蓮舫代表は「安倍首相の答えない力やごまかす力はまさに神っている」などと、今年の流行語も織り交ぜて安倍首相の姿勢を揶揄(やゆ)した。
対する安倍首相は、民進党内にカジノ解禁法案への賛否両論があることを持ち出して逆襲に出た。民進党は6日、ようやく法案に反対の方針を決めたが、安倍首相は蓮舫代表側近の柿沢役員室長が、法案の提出者に名前を連ねていることを引き合いに出して「役員室の中でもバラバラなのかなと思った」と批判した。
お互いを批判して議論がかみ合わないまま初対決は終わった。