TPP特別委で可決 参議院本会議で承認へ
今国会最大の焦点であるTPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案は、9日昼、参議院の特別委員会で可決された。9日の参議院本会議でTPPは承認される見通し。
締めくくりの質疑で民進党の大野議員は、政府はいったん立ちどまるべきだとただしたが、安倍首相は国会承認の意義を改めて強調した。
民進党・大野議員「次期米国大統領のTPP離脱表明等もあり、本来であれば(TPP)協定・法案ともに取り下げ、いったん立ちどまってアメリカの説得をする等、政府が責任を果たしてから国会に諮るべき」
安倍首相「TPPが持つ価値、戦略的そして経済的な価値について、しっかりとそれぞれの国が国会においても承認を得て、国会の意思も含めた国家意思として示していくことこそが今求められている」
質疑の後にTPP承認案は採決され、自民・公明・日本維新の会の賛成多数で可決された。現在行われている参議院本会議で可決され、TPPは承認される見通し。
承認案を巡っては、審議中にTPPの発効が絶望的な状況になるなど波乱含みの展開となったが、政府・与党は予定通り今国会での成立にこぎ着けた。